読書:超入門資本論

2014/6/22 読了

「価値」と「使用価値」の意味を理解し、区別をする

剰余価値」の意味を理解し、それが生まれるプロセスを知る

剰余価値」がやがて減る事を知る。

 

「使用価値」とは、「使って感じる価値」=「使うメリット」のこと

「価値」とは、「労力の大きさ」=「それを作るのにどれだけ手間がかかったか」

いくら価値があろうが、使用価値がないと無意味なものになる。

また価値がないものは、いくら使用価値があっても売り物にはならない。

 

商品の価値の大きさは「社会一般的にかかる平均時間・平均労力」で決まる。

相場を作るのはあくまでも「価値」、その基準から値段を上下させるのが「使用価値」

 

労働力も商品。

給料は、労働力を作る為に必要な要素の合計で決まる。

=給料は、働かせ続ける為に「必要なコスト」で決まる。

労働者の使用価値は、稼ぐ利益

 

労働者の給料が上がるのは、成果を上げたからではなく、「生活費が上がったから」

もしくは「ストレスが増えたから」

 

労働者が何故しんどいのか。というのは上記であるから。

 

 

 

■労働者がしんどいのは企業が悪いのではなく、資本主義の仕組み。

 

会社の利益はどう生まれるのか?

労働者が給料以上に働き、それが企業の利益になる。

1:絶対的剰余価値

 単に労働者をより長く働かせることによって生み出される剰余価値

2:相対的剰余価値

 労働者の価値(生活費など】が下がることで剰余価値が生まれる

3:特別剰余価値

 他社よりも生産性を高めることで生まれる利益

 

特別剰余価値は、技術やノウハウがやがて世間一般に広まるにつれてなくなり

特別でなくなってしまう。

それが社会平均になる。

 

そして、業界全体で生産効率が上がり、生産量が増え、生産物の価値が下がる。

結果「薄利多売ビジネス」になる。

 

企業が利益を求め、、効率化を進めるには分業が不可欠。

分業をすることで各作業が楽になり、早く処理ができるようになる。

そして機械化されていくようになる。

 

しかし、「機械化」することで、長期的に利益を減らす。

機械化すると商品の価値が下がり、付加価値を生み出す労働者が減り、

結果的に企業の利益が減る。

 

その中で利益を増やすには

1:生産コストを下げるか

・原材料・機械設備費用が安くなるか

・労働者の給料が安くなる ⇒物価が下がるか、仕事を探している人が増えるか

・労働力の価値を強引に下げる ⇒労働力が安くてもいい人を雇う

 

2:剰余価値を上げるか

・労働者を長時間労働させる

イノベーションを起こし、労働者の生産性を高める

 

■生き残る為に

給料=労働者が生きていくために必要なコストというルールが変わらない限り

給料が大幅に上がることはない。

今後は「昇給に依存しない生き方」を考えるべき。

=「もっと高い給料」を唯一の目標にしない。

 

給料が上がってもストレスが増えるので、いくら稼いでも豊かにならない。

その代わりに「自分の必要経費を下げる働き方」を目指すべき

 

・かかるコストが社会平均よりも低い仕事を選ぶ

個人としても剰余価値が高くなるようにする 自己内利益を上げるようにする

「年収」-「必要経費(肉体的・時間的労力や精神的苦痛)」=自己内利益

 

テクノロジーを使う側か、使われる側か。

 

フリーランスマインドを持つ

「労働力の価値ではなく、労働力の使用価値で評価を受ける事。その覚悟を持つ」

 

■対策

1:変化耐性を付ける

2:能力を汎用化させる

3:USPを付ける

 ・顧客に提供するメリットがある

 ・ライバルがいない

 ・マネしづらい